【History of “SNORKLER”】
プレイする音楽ジャンル・スタイルを問わずそのポテンシャルと存在感をひときわ発揮するブティックアンプの代名詞『Bogner Amplification』
ドイツで生誕したReinhold Bogner は、10代始めの頃にロックに目覚めギターを購入します。しかしギターアンプを購入するお金がなく、そこで当時サウンドエンジニアで真空管ラジオのコレクターであった父が所有するパーツを使用し、独学でギターアンプ作りを始め、その過程の中で技術やノウハウを習得していきました。
その輝かしいキャリアの始まりは、最初のクライアントである Rich Williams (Kansas) がドイツでのツアー中に Reinhold Bogner が改造した1台の”プレキシアンプ”のサウンドを気に入り、 Rich Williams 自身が所有するバックアップ用のプレキシアンプの改造を依頼したことから始まります。
噂を聞きつけたツアーでドイツを訪れたアーティストからReinhold Bogner の元へ仕事の依頼が殺到し始め、同時期に周囲の勧めもあったことから1989年にLos Angelesに弱冠22歳で渡米を決意。今回の SNORKLER 50 の原型となる自ら改造を施した50W出力の白いMarshall JCM 800「”Visitenkarte”」を自分の名刺代わりとして持ち込みます。
そしてLAに移住後にReinhold Bogner が扉を叩いたのは、LA在住のトップミュージシャンの出入りも多かった機材のレンタル会社「Andy Brauer Studio Rentals」で、オーナーのAndy Brauerの勧めでクライアントの1人でもあった Eddie Van Halenに自身が改造したマーシャルアンプを試してもらえる機会に恵まれ、そのサウンドを気に入った Eddie Van Halen は、自身が組み込んだギターと500ドルでそのアンプを入手しました。
その後も多くのミュージシャンからのアンプの改造依頼を受ける中で培った知識を基に自身がデザインした”Blue pre-amp circuit board”を搭載した「SNORKLER」が誕生。オリジナルの SNORKLER は、Alice in Chains の名盤「Facelift」でも使用されました。
【フットスイッチで切り替え可能なGAIN1・2と「NOISE-GATE」「RETURN LEVEL M.V.」機能を搭載】
今回、時を経て発売となった SNORKLER 50 Head は、EL34管を2本搭載した50W出力で、シンプルなコントロールノブ構成ながらもGAIN1(BLUE MODE)で作ったオーガニックでパンチーなクリーン・クランチサウンドにGAIN2(RED MODE)でゲイン量を追加することができます。GAIN1・2ノブ、BRIGHT スイッチ(※GAIN2がアクティブ時のみ有効)とパワーアンプセクションのDEPTH・PRESENCE コントロールノブ及び低音域をブーストできる「DEEP Switch」設定次第ではジューシーでアグレッシブな極上のハイゲインサウンドを作ることができます。
さらに背面のコントロールパネルには、本体のスイッチでON/OFFが可能な「NOISE-GATE」と「RETURN LEVEL M.V.」を搭載。[※1]
NOISE-GATE機能は、ノブを時計回りに回すとスレッショルド(threshold)が増加し、ハイゲインサウンド時のノイズを除去することが可能。RETURN LEVEL M.V.は、本機のエフェクトループがON時のみにアクティブとなり、グローバル・マスターボリュームとして使用することもできる便利な機能です。
[※1]本機のフットスイッチ端子を使用時、エフェクトループ・ノイズゲートは常時アクティブとなります。